会長挨拶
一般社団法人福岡県言語聴覚士会は、2000年4月に設立され、25周年を迎えました。当時117名でスタートした会は、現在では600名を超える規模となり、歴代会長や会員の努力の積み重ねにより発展を続けています。
言語聴覚士は、ことばや聞こえ、飲み込みに困りごとを抱える方を支援する専門職です。活動の幅は広く、コミュニケーションや飲み込みの障害をお持ちの方を対象に関わることはもちろん、子どもの健診や難聴の予防・早期発見、高齢者の介護予防にも関わり、地域で暮らす全ての方々を対象に活動をしています。2023年からは、脳卒中や心疾患、認知症、誤嚥性肺炎などへの対策を検討する「福岡県循環器病対策推進計画」に、当会の言語聴覚士も構成員として加わり、県民の健康増進にも関わっています。
当会の取り組みには、失語症者向けの意思疎通支援事業、聴覚フレイル予防、介護予防事業、小児の発達相談やサポートなどがあります。また、2024年能登半島地震では、会員が現地に赴き、避難所において飲み込みやコミュニケーションの支援を行うなど、災害時にも専門職としての力を発揮しています。さらに、コロナ禍も全国に先駆けオンライン研修を導入するなど、会員の学びを止めることなく継続してきました。会員の専門性の向上と社会から求められる人材の育成に尽力しており、県下において質の高い専門職が数多く育っていることが、当会の大きな強みでもあります。
このような活動は、私たちだけで成し得るものではなく、県民の皆さまや行政、医療・福祉関係機関のご理解とご協力に支えられてきました。ここに改めて心より感謝申し上げます。設立25周年を迎え、私たちはこれまでの歩みを振り返りつつ、未来に向けてさらに前進してまいります。言語聴覚士が地域の暮らしに寄り添い、県民の皆様が安心して生活できるように、福岡県の皆さまの健康と生活を支える存在であり続けます
2025年9月1日
一般社団法人 福岡県言語聴覚士会
会長 大内田 博文
STとは

■言語聴覚士(ST)とは
言語や聴覚に障害のある人々(言語聴覚障害児・者)に対して、障害された機能とそれによって生じるコミュニケーション障害を評価して、改善、維持、あるいは代償させるための訓練を行う国家資格のある専門職です。
近年、高齢化や交通事故の増加に伴い、言語や聴覚に障害を持つ人の数は増加の傾向にあります。また、言葉の遅れを持つ子供たちへの対策も十分とはいえません。こうした中で、医療機関をはじめ、教育機関、福祉機関など多くの分野で、高度な専門知識と技術を持った言語聴覚士の必要性が急速に高まっています。
■言語聴覚士の対象となる障害
聴覚障害生まれつき聞こえにくい先天性難聴、大人になっての失聴、老人性難聴などがあります。ことばやコミュニケーション、補聴器、人工内耳に関してお手伝いをします。ことばの遅れことばだけの問題もありますが、知的障害、自閉症、脳性麻痺など発達上に問題があることが多いです。発達全体を見ながら能力を十分 発揮できるようにお手伝いをします。音声障害声が出ない、出しにくい、かすれるなどの症状をお持ちの方に対して楽に声を出せるようお手伝いをします。構音障害発音の発達の遅れ、口唇口蓋裂、脳卒中の後遺症などのためにコミュニケーションに支障をきたしている方のお手伝いをします。吃音繰り返し、引き伸ばし、詰まって出ない、といった どもる症状のためにコミュニケーションに支障をきたしている方のお手伝いをします。失語症大脳の言語中枢が侵されたために、ことばを理解することや自分の気持ちをことばにして表現することが困難になります。このような方に対してお手伝いをします。高次脳機能障害注意力や記憶力が低下したり、目的の行為や動作ができなくなったなどの症状がある方のお手伝いをします。摂食・嚥下障害食べ物が飲み込めない、食べる度にむせる などの症状を示します。この障害は様々な疾患で生じ、高齢者にもみられます。医師や看護師など多くの職種とチームを組んで食べることへのお手伝いをします。
定款
■ 会費規定
組織図
2025年度 一般社団法人 福岡県言語聴覚士会 組織図
会長 | 大内田 博文 | 国際医療福祉大学 福岡保健医療学部 | ||
副会長 | 吉永 明史 | 福岡国際医療福祉大学 | ||
松井 麻実子 | 北九州市立総合療育センター 西部分所 | |||
事務局 | 事務局長 | 永江 信吾 | 公立八女総合病院 | |
総務部 | 豊嶋 明子 | 福岡国際医療福祉大学 | ||
飛松 葉子 | 九州リオン株式会社 | |||
財務部 | 天津 雅楽 | 福岡青洲会病院 | ||
伊藤 佑夏 | 福岡ハートネット病院 | |||
広報局 | 広報局長 | 脇坂 勇輝 | 桜十字福岡病院 | |
企業広告対応・議事録保管 | 舟木 美千絵 | 福岡県済生会二日市病院 | ||
求人窓口 | 舟木 美千絵 | 福岡県済生会二日市病院 | ||
ホームページ関連 | 脇坂 勇輝 | 桜十字福岡病院 | ||
学術局 | 学術局長 | 横井 保紀 | 介護老人保健施設 MT奈多ケア院 | |
研修部(生涯学習部) | 椛 史人 | 就労継続支援B型 風の丘 | ||
研修部(研修推進部) | 高津原 直樹 | 麻生リハビリテーション大学校 | ||
成人サポート推進部 | 山口 護衛 | 千鳥橋病院 | ||
⇨失語症サポート委員会 | ||||
社会局 | 社会局長 | 大森 政美 | 戸畑リハビリテーション病院 | |
災害対策部 | 古賀 翔 | 九州医療センター | ||
言語聴覚事業推進部 | 久池井 朋子 | 新田原聖母病院 | ||
永松 由衣 | 白十字リハビリテーション病院 | |||
⇨災害対策委員会 | ||||
職能局 | 職能局長 | 鈴木 陸 | 青山リハビリテーション病院 | |
保険情報管理部 | 杉 由夏子 | 福岡市立心身障がい福祉センター | ||
地域活動部(ブロック活動部) | 深浦 裕理 | 米の山病院 | ||
小児サポート推進部 | 杉 由夏子 | 福岡市立心身障がい福祉センター | ||
⇨小児サポート委員会 | ||||
地域包括ケア推進局 | 地域包括ケア推進局長 | 畑 聡一郎 | 東筑病院 | |
地域包括ケア推進部 | 山田 宏明 | 福岡県済生会訪問看護ステーション ひまわり | ||
大平 梨栄 | 誠愛リハビリテーション病院 | |||
地域情報管理部 | 鶴田 鈴夏 | 高良台リハビリテーション病院 | ||
⇨地域リハビリテーションサポート委員会 | ||||
定款検討委員会 | 脇坂 勇輝 | 桜十字福岡病院 | ||
監 事 | 武末 史知子 | 大牟田病院 | ||
吉次 春香 | 西部療育センター |
外部リンク
■九州地区 言語聴覚士会
- 一般社団法人佐賀県言語聴覚士会
- 一般社団法人長崎県言語聴覚士会
- 公益社団法人大分県言語聴覚士協会
- 一般社団法人熊本県言語聴覚士会
- 宮崎県言語聴覚士会
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